慶應女子大生のブログ

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慶應大学に通う女子、結婚・就職などの人生のもやもやについて書きます。

カレピッピがエチオピア人ではなかった話

タイトルの通り、カレピッピはエチオピア人ではなかったようだ。

 
私達は、本当に色々なことがあったのであるが、
カレピッピの様子がおかしいと思うことがあった。
 
よくよく問い詰めてみると、「ずっと黙っていたことがある。」と言う。
「でも、今は話せないから、時がきたら話す。」とのこと。
 
そんなこと言われたら気になって仕方がないのが私の性格なので、
「今話すのと、時がきたら話すの違い。」
「時がくる、時とはいったいいつのことを示すのだろうか。」
というのでまた問い詰めた結果、
カレピッピがエチオピア人ではなく、ソマリア人であるということが発覚した。
 
なぜ、エチオピア人であるという嘘をついていたのかというと、
自分の国が好きではなく、国自体が安全でないこと、好きになれない歴史があること。
以前にソマリア人だと打ち明けて離れていった友達がたくさんいるということ。
 
理由は正当であるし、カレピッピなりに国籍で嫌な思いをたくさんしてきたと思うのは
あまり責められない。
ソマリア人というのは、変えられない事実であるし、
カレピッピもソマリア人であることを選んで生れてきたわけではないので、
今回国籍を偽ったことは、仕方がないことであるが、
私の疑問ポイントは私に嘘をついていたということである。
これ以上カレピッピが私に嘘をついていないことを祈る。
 
また、国籍を偽って生きなければならない現状も非常に考えるものがあった。
私達は、何不自由なく「日本人」として最強のパスポートを持ち、
ゆうゆうと暮らしている。
 
国籍を偽る必要はないし、日本で生まれ、日本で生きていくことがふつうである。
しかし、カレピッピは、ソマリアで生まれ、ソマリア外で生きていく手段を探していかなければならない。
 
現に家族は世界各国で勉強し、仕事をしているし、
自分の国をあてにできないのである。
 
国外に出れない人はもちろんソマリアもしくは他のアフリカの国で
生活をしていくのであるが、本当に大変である。
家族、友人とは離れ離れになるし、何かあった時に安心して戻れる故郷はないかもしれない。
 
生れた場所が違うだけで、こんなにも1人が抱えていく問題が違うのか、
と思ったのはフィリピンに滞在していた際もそうだし、今回が初めてではないが、
カレピッピがソマリア人と判明した今、「日本人に生まれてよかったー!」と安心できるわけでもない。
 
日本に在住しているソマリア人は約10数名しかいないみたいだし、
更にカレピッピの日本行きが難しくなってしまった。