慶應女子大生のブログ

女子大生のブログ

慶應大学に通う女子、結婚・就職などの人生のもやもやについて書きます。

ほら!私の言ったとおりだろう!って言いたいけど言えない

私は自分の考えを人に押しつけがちである。
だって 、普通に考えてその選択肢が絶対的に正解だからだ。
異論は認めない、どう考えてもそれが正しいから。

でもそれは、相手の感情や状況を考えず、あくまで「自分が相手だったら」という想定で考える。
なので、自分の意見に従う、従わないは本人の自由なので、特にどうも感じないが、
意見を求められたら、力の限り自分が正しいことを主張する。

友達関係だと、潜在的に遠慮というものが発動するので、私のエネルギー100パーセントでは主張しないが、
彼氏彼女、家族になると、私の押しの強さが最大限に発揮されてしまう。

私の彼は、医学部生をしている。
親から仕送りをもらっておらず、自分で学費や生活費をやりくりしているそう。
とても尊敬する。なぜなら、私は両親に何もかも頼りきっており、24歳になろうとし、周りが社会人2年目として活躍していながら、
お昼の授業へ行く際に、母に駅まで車で送っていってもらっている。
妹は社会人2年目だが、早朝に自転車で通勤している。
だから妹は痩せているのかとつくづく思うが、とにかく、学生時代を自分でやりくりするのはすごい。

しかし、貯金が底を尽きたようで、あと2年で卒業できるところを休学して先進国へ出稼ぎに行くと言い始めた。(現在滞在しているフィリピンは人件費が激安なため)

「早く一緒になれたら良いね」と話し合っていた私は、なぜわざわざお金稼ぎのために時間を無駄にするのか意味不明だった。
なぜなら、彼の両親はリッチで融資できるお金が問題なくあるのだ。

彼の言い分としては「両親に迷惑をかけたくない」

私「はあ?」

①まず、就労ビザを取る際の弁護士費用がかかるし、先進国のビザは難しい(日本にすら来れない)
②両親に借りて10倍にして返せ
③無駄な仕事でお金を稼ぐより早く卒業して医者として死ぬほど働けばいい
④お前がしっかりしないと一緒に暮らせやしない(仕事ない人と一緒になるつもりもない)

こういう山ほどの理由から、私は「親にお金を借りろ」という主張を何度もしてきた。

だが、彼は「プライドがある」とか「両親にはもう借りすぎた」とか理解不能な理由を言うだけで全然聞く耳を持たなかった。

確かに、その考え方は自立したものだし、自分でなんとかする、人に頼らないっていう部分も尊敬するべきものであるなあ と必死に考えようとしたが、
やはりどうしてもその選択が間違っているとしか思えない。

最後の方は「他人は他人」「私は私」と彼を他人扱いすることで、彼が言うことを聞かないことについての怒りを収めた。

しかし、先日彼の先進国へのビザ申請が大使館によって保留されることになった。1週間後にはフィリピンを出国しようと思っていた矢先である。

とても彼はショックを受けていたし、かわいそうだが、私の20パーセントは「ほらみろ!お金を借りておけばよかったんだ!」と思っている。

どれくらいの期間保留にされるか分からないらしいし、彼はただこれから数週間何もせず待つだけである。学校の新学期ももう始まってしまっているので、復学は今更不可能である。

「こんなに無駄な時間があるだろうか、最初から私の言うことを聞いておけば良かったのだ。ほらみろ!」
とすごく言いたい。言いたくてたまらない。

でも、それは彼をかなり傷つけるし 何の解決にもならない。

でも、でも、私は「ほらみろ!」と言いたくてたまらない。

ここでもやはり「他人は他人」「私は私」と言い聞かせて、黙ってくことにしようか。

もしも万が一、私が誰かと結婚したらこういう意見の違いって日常茶飯事なのかなと思うと凄く煩わしい。