慶應女子大生のブログ

女子大生のブログ

慶應大学に通う女子、結婚・就職などの人生のもやもやについて書きます。

カレピッピに似ている黒人男性をTinderで召喚した話

皆さんはTinder(ティンダー)というものを聞いたことがあるだろうか。
はっきり言ってしまえば、「出会い系アプリ」である。
日本人に馴染みのあるものであれば、ペアーズとかタップルとかそういったものであろうか。
Tinderは、世界共通して使われているもので、外国人の友達で知らない人はいないくらい有名である。

使い方はとっても簡単「出会う」アプリであるので、自分で出会いたい人を吟味して出会うのである。
といっても、「どうやって自分の出会いたい人を探すの?」ということになる。
まず、自分のプロフィールを埋めるところから始まる。
フェイスブックと簡単に連動することができるので、写真もそこから取り込むことができる。
「出会いたい」と思われるようなプロフィールを書くことが重要である。
実物より明らかに良く撮れている写真、そして出会いを求めているアピールである。
私は、外国人の方々と出会いたいので、英語だけでプロフィールの記入をしている。

さて、プロフィールが完成したらハンティングが始まる。
戦場では、たくさんの男性のプロフィールがカードのようにどんどん出てくるので、
出会いたいと思ったら「ライク」、出会わなくてもおっけーでーす。となったら「ディスライク」
指でスワイプするかボタンを押す戦術である。静かな戦いである。
向こうも私のことを「ライク」していたら、マッチング成立ということで、
そこで初めてメッセージのやりとりができるのである。

先ほど魅力的なプロフィールを作成することを述べたが、とても重要なことなのである。
いくら自分のタイプで「出会いたい」と思う男性だとしても、向こうが思ってくれない限り会話もままならないのである。
スッピンで合コンに行って、イケメンにアタックして成功するだろうか。
これは究極に効率的なバーチャル合コンと考えて良いと思っている。

Tinderの話になると熱くなってしまうので、前置きがかなり長くなったが、本題に入ると、
私とカレピッピは遠距離恋愛である。
遠距離恋愛は想像以上に壁が大きく、何があってもすぐに会えないというのが大変である。
喧嘩中に、どちらか一方が電話やメッセージなどの一切のコンタクトを拒否してしまうことができるのである。

家に無断でおしかけるなど、私の強みである押しの強さが全く生かせないのである。
カップルで仲良く出かけているところを見ると、寂しくなることもある。

そこで私は思いついた。

よし、Tinderでカレピッピに似ている黒人男性を召喚して擬似デートを楽しもうではないか!

思い切りと行動力がある私はその5分後に旅行中のアメリカ人との浅草アポをとることができた。

当日の待ち合わせは、あたかもカレピッピとデートをこれからするようなワクワク感だった。
浅草観光案内所の前で待っている偽カレピッピは想像以上に正カレピッピに似ており、驚愕した。
簡単に自己紹介を済ませて、とりあえず浅草寺まで歩くことにする。

偽カレピッピは日本人である私の観光案内を期待していたらしく、特に行きたい場所もないようだった。
勿論私は浅草初心者である。何もわからない。ただ人混みで不機嫌になるばかりであった。

確かに、もし私がアメリカでアメリカ人とTinderでマッチングしたら、現地の案内を期待してしまうだろう、と思い
「ごめんね、何も分からなくて、私は良いツアーガイドじゃないねえ~~ww」といったが
偽カレピッピはみえみえの愛想笑いをするばかりであった。

その後、偽カレピッピの「アイスクリームが食べたい。」というリクエストがあったので
舟和の芋ようかんアイスクリームを食べることにした。
味には満足していたので安心した。
店内はカフェのようになっていたので、そこで少し話をした。
偽カレピッピは、世界中を4年ほどかけて旅をしているらしく、謎のデータ入力の仕事をしているらしい。
私の話にはノーリアクションだったので、途中からイライラしてきた。

その後私も友達と会う約束があったので別れたのだが
「あ、はーい。」という感じでサラっと地下鉄の入り口へ消えていった

偽カレピッピとのデートには全く満足しなかった。
やはり、見た目が似ているのではなく、中身が同じような人を探したほうが良いのかもしれない。

それはTinderで可能だろうか?

私の偽カレピッピ探しの道はまだまだ長い。Tinderでは、もっと高度な戦術を身に着けなくてはならないと実感した。努力あるのみである。

その後、浅草観光をした偽カレピッピから
「ペルー料理を食べに行こう。」
というお誘いが来たが、ペルー料理にはあまり興味がないので返信していない。